ホタルガの特徴
マダラガ科の蛾。幼虫は、黄色と黒の色彩をした胴体に凹凸があり、体中に刺毛がある。成虫は、全身が黒く、頭部だけが赤いため、ホタルガ(ホタルに似た蛾)と呼ばれる。幼虫、成虫とも触ると、分泌液を出し、特異な臭いを出す。岩手県ではレッドリストDに指定されているほど、数は減っている昆虫です。
別名
頭が赤くて羽が黒いところがホタルに似ているというのが名前の由来。
シロシタホタルガ(Neochalcosia remota)に似るが、本種の白帯はシロシタホタルガよりも下にあり、後翅は黒褐色で白斑がないことなどで区別できる。
発生時期
幼虫は、4月~6月と8月~9月に発生する。成虫の出現は6-7月と9月頃。平地から山地にかけて出現する。
見た目の様子
幼虫は黄色と黒斑点を持った毛虫で、毒を持っている。成虫は、体長2.5~3.0㎝ほどで、頭部は赤いが、他は黒色で,前翅に白色帯がある。羽を開いたときの大きさは45mm~50mm程で、触覚はオスメス共に櫛歯(くしば)状になっているが、オスの方が長い。
成長の様子
成虫は6-7月と9月頃、出現する。成虫は昼飛性で、日中飛び回るが、灯火にも飛来する。
被害が多い樹木
幼虫はツバキ、サカキ、ヒサカキ、ハマホサカキ、マサキなどのツバキ科やニシキギ科の葉を好んで食べる。
接触にはご注意!
毛に毒はないが、分泌液には毒があり、触ると皮膚に炎症を起こしてしまうため、特に肌の柔らかい幼児には注意が必要。
ほたるがにこまった時は
トレボン乳剤(1000倍)、スミチオン乳剤(1000倍)オルトラン水和剤(1000倍)を散布する。